明治維新は胡散臭い
幕末から明治維新にかけてを初めて知った時、私には腑に落ちない事がありました。
それは、開国についてです。
江戸時代を通して、通商を求められることは度々ありましたが、新たに通商を行うことを長い間拒絶し続けていました。
ところが、1853年にペリーが戦争も辞さないと強い態度で通商を迫ると、1年後に通商はしないものの、国交を結びます(日米和親条約)。
勅許が得られないままの条約締結だった為、攘夷を主張していた者達は勝手に攘夷活動を始めました。
異人斬りや外国船への砲撃です。
これらの攘夷活動をしていた者達が、後に明治政府を作ります。
それなのに、開国して文明開化したことが明治政府の功績になっているのです。
倒幕の中心となった薩摩・長州はいずれも外国と戦いました。
そこで攘夷は不可能と悟ったのであれば、攘夷派は遅ればせながら徳川幕府と同じ見解になった訳です。
戦う前から相手の強さを見抜き、交渉で切り抜けた幕府。
戦って初めて相手の強さに気付いた倒幕勢力。
本当は、どちらが優秀だったのでしょうか?